スタッフ談話

2024.3

創作とわたし

50代 女性 非常勤


幼い頃から物作りが好きだった私は、10歳の時には母の足踏みミシンを使い、形になる物を完成させては小さな喜びを感じていました。そんな私も社会人になると、スキューバダイビングやボクシング、海外旅行に夢中になり、好きだった物作りの事などすっかり忘れていました。ところが10年程前、友人から「カバンを作って欲しい」と頼まれ、長い間やってこなかったのにちゃんと出来るのか心配になりながらも「とにかく縫ってみよう」と、押し入れの奥にしまい込んだミシンを引っ張り出ました。そしてYouTubeでレシピを探し、友人が送ってきた画像と見比べながら、何とかカバンを完成させることができました。
その出来事をきっかけに、溢れんばかりの創作意欲に駆られた私は、300点を超える作品を完成させました。リサイクルデニムやエコクラフトを用いての籠やカバン作り、古紙を折っての壁面装飾、ダンボールを着色して額縁作りと、廃材が新しい品物に生まれ変わります。

そして現在、この大好きな創作が、地の星の自主制作活動やパン販売の看板、イベントの装飾作り等に活かされ、皆さんに喜んでいただける事にやりがいを感じています。
自主制作活動では主に、皆勤賞のパンやお菓子を入れる紙袋と、干支の切り絵を制作しています。紙袋は型に沿って紙を裁断し、折り目を付け、糊付けし、最後は手作りのゴム印を押して完成です。
私の役割は、型を作り素材を準備するだけで、その後は利用者さんが頑張って作っています。また切り絵では、プロ顔負けの利用者さんが、カッターで黙々と作業して見事な作品を作り上げていますよ!
これからも利用者の皆さんが「やりたいな」「楽しいな」と思う創作活動を提供していきたいですし、物作りの面白さをお伝えできたら嬉しいです。