スタッフ談話

2022.7

私は今年還暦を迎えます。
人よりも少し波乱の人生で、、、

50代 女性 非常勤


私が「地の星ひかり」の非常勤スタッフとしてお世話になって丸2年が経ちました。
私は今年還暦を迎えます。人よりも少し波乱の人生で、普通の事が、何一つ通用しない生活を送ってきました。たぶん大病以外の経験はしてきたように思います。小学生の頃は幼稚園の先生になりたかったのですが、6年生の時に父が急逝してから母との折り合いが悪くなり、私が行きたかった私立高校には行かせてもらえず「お金がないから」と都立高校に入り、バイト先で知り合った人と、高校を卒業してすぐ結婚。10代で母親になりました。当時、まだ人を見る目が養われていなかったかもしれません。色々な苦労があり、35歳の時、子供の意見もあり 離婚を決めましたが、学歴も資格もない私は水商売で生計を立てていました。そんな中、長男が「私大に行きたい」と言いました。「お金は大丈夫?」と聞かれました が、「大丈夫。お金は返せばいいけど、あなたの人生はお金じゃ買えないから」と話しました。自分の経験上絶対にお金がないからあきらめさせる事だけはしたくなかったのです。たまたま私のことをよく知っている知人が、入学金を貸して下さいました。それからは必死で働き、長男と次男は独り立ちし、借金も返し終える事が出来ました。

その後、私1人の身となり、「何の仕事でも食べていければいい」と思って職についても、耐えきれない人間関係に悩み続けました。「子供のため」と思っていた時は平気だったことも、自分だけだと我慢が出来きず、何ヶ月も仕事もしないで家にずっといる生活を送っていました。その時「何もしないで楽に生活ができたら幸せ」と思っていたのは大間違いで、何もやることのない、誰からも必要とされない生活はとてもつまらないと・・。忙しすぎて「ゆっくり休みたい」と思うことは、実は毎日が充実している証なんだと痛感しました。

そして今、縁があって「地の星で働いてみたら」と紹介していただき、やりがいのある仕事を、優しい皆さんや、若い人達とも、素晴らしい人間関係の中でできていることは、私の人生の中では考えられないくらいありがたく幸せな毎日です。60歳という節目を前に私は心から思います。「今が一番幸せだなぁ」と。