スタッフ談話

2022.7

グループホームで多くの方々と会話をしていると、、、

40代 女性 常勤


『食道楽』
グループホームで多くの方々と会話をしていると、趣向が千差万別で興味深い。
警察の24時間密着番組で高揚したり、はたまた爆走しているデコトラの画像に興奮を隠しきれなかったり。さて、私は何に興味があるのか自問自答してみる。サッカー、格闘技、カラオケ。う~ん・・。確かに好きだ。好きだが自己最新の心躍るものでは無い・・か。他には、あ、「食」か。

そうだな、「食」だ。通でもグルメでもないが、例えば、高知に蜜柑の香しいスープベースの麺屋「瓢太」があれば日帰りで車を走らせた。鳥取に自動車整備会社が経営する伝説のヌードル屋「ホットエアー」があればJALにお世話になり5時間で往復した。福岡の世界一の称号 を持つ中華そばを提供する店「大重食堂」にも顔を出した。どれも完食すると、やりきった感と共に、心に「制覇」の刻印を押す。いくつも押したものだ。

また、今では記憶の中にのみ現存する幻の名店もある。フジテレビのバラエティ番組で紹介された老舗洋食屋「おさ」だ。当店は相模原市の南区にある人気店だったが、惜しまれつつひっそりと閉店。私は幸運にもその数カ月前に行くことができた。口の中に広がるハンバーグソースは、まるで草原を雄々しく駆ける騎馬隊の様 に力強く、肉はマイクタイソンの拳の様に破壊力があった。二度とあの味には出会え ない事に若干の寂しさを覚えるが、心の中には生き続けている。はぁ~、あれは美味だった。

取り留めも無く書き綴ったが、結局のところ一食入魂し今後も食と向かい合っていきたいものだと再認識した。

「一期一会」…この言葉を胸に抱き、結びとする。