スタッフ談話

2020.11

私が趣味で合唱を始めてもう30年近くになるのですが、、、

50代 女性 非常勤


私が趣味で合唱を始めてもう30年近くになるのですが、 2013年1月に札幌で演奏会を開催したことがありました。所属していた日本の合唱団がホストになり、友好を深めていたフィリピン、シンガポールの合唱団とのジョイントで した。年末年始の休日返上で自分達の演奏の練習に加えて、ホール・練習場、宿泊・食事、広報など、ホストとしての『サービス』を全うするのに東奔西走。何とか無事に海外からの友人を迎えることができたのでした。

演奏会の前日の夜、「外を歩いてみたい」というリクエストがありました。強い寒波で外は頬が痛くなる程の寒さ。外出はしない方が…と止めたのですが熱烈なお願いに根負けし、フィリピン、シンガポールの方々を大勢引率し夜の田舎道をゾロゾロ。「お願い」には理由があったのです。“雪を触りたい…”。赤道近くに暮らし雪を肌で感じたことが無いという彼らの境遇に、私達は思いを馳せていなかったのです。友人達は真っ白な雪にダイブし滑って尻餅をついては大はしゃぎで子供の様に笑っていました。中には感動で涙を流す人も。翌朝は日曜日で「教会のミサで感謝の祈りを捧げたい」とのリクエストを受け、近くの教会を探し案内しました。演奏会を終え、翌年のシンガポールの演奏会での再会を約束し、暑い国へ帰って行きました。この時に感じた、要求に応えて行う『サービス』と、要求の有無を問わず「自分が相手の立場だったら○○だと嬉しいと思う。だから○○しよう」という『ホスピタリティ』の違い。『ホスピタリティ』マインドを持っていたいと言う願いが、地の星でのお仕事に御縁をいただき、今に繋がっているのかなと思っています。